アフターバーンとは?体の状態について解説

アフターバーン

運動中だけでなく、その後も脂肪が燃え続けると聞けば、多くの人が興味をそそられるのではないでしょうか?運動後の疲労感や発汗が、ただの “余韻” ではなく、実際にエネルギーを消費していると分かれば、達成感も少し増すかもしれません。「運動後もなおカロリーが消費され続け、体脂肪が燃焼する」 そんな夢のような現象は、実際に科学的に裏付けられています。それが「アフターバーン」と呼ばれるものです。

「通常よりも多くのカロリーを運動後に消費する」というこの特別な体の状態は、私たちの日常から体をフィットに保つ効果的な戦略として注目されています。しかし、具体的にどのようなメカニズムでそれが起こるのか?また、どのような運動がこの効果を最大限に引き出すのでしょうか?この記事では、アフターバーンの真実とそのメカニズム、効果を最大化するための方法について詳しく解説していきます。

運動が終わった後も、体がどのように燃え続けるのかを知ることは、あなたのフィットネス目標を達成する手助けになることでしょう。

アフターバーンの正体「EPOC」とは?

アフターバーンを知るには、EPOC(運動後酸素消費過剰:Excess Post-exercise Oxygen Consumption)の理解が不可欠です。運動中に体は酸素を大量に消費し、エネルギーを使いますが、運動が終わったあとも酸素消費が通常時より高い状態が続きます。これがEPOC、すなわちアフターバーンの正体です。運動後のエネルギー使いが高まっている間、体脂肪は引き続き燃焼され続けます。

EPOCがどのように作用するかというと、運動後、心拍数や呼吸が元に戻るまでの間、体は追加の酸素を必要とするためです。この間、酸素を取り込み、筋肉の回復、エネルギーの補充、体温の調整を行うことにエネルギーが費やされます。要するに、エネルギー消費が運動後も続くということです。

どのトレーニングでアフターバーンが期待できるか?

アフターバーンは高強度トレーニングによって最大限に引き出されることが知られています。例えば、「HIIT(高強度インターバルトレーニング)」はその代表格。短時間で激しい運動を繰り返すHIITは、心拍数を大きく上げ、運動後も酸素消費が高い状態を長く維持できるため、結果としてカロリー消費が続きやすいのです。

また、筋力トレーニングも有効です。重いウェイトを持ち上げるレジスタンストレーニングは、筋肉に大きな負荷をかける運動です。筋繊維の回復に時間がかかるため、運動後もエネルギーが消費され続けます。運動後何時間も続くこの「後からのカロリー消費」は、ダイエット効果や基礎代謝アップに一役買うので、トレーニングに少し工夫を加える価値が十分にあります。

アフターバーンは永遠に続くのか?

もちろん、アフターバーンは永遠に続くわけではありません。一般的には強度や運動内容によって異なりますが最大でも24時間から48時間程度が効果の続く範囲とされています。この効果は、運動中のエネルギー消費よりも少なくなりますが、運動後の「おまけ」として脂肪が燃え続けることを考えると、非常にお得と言えるでしょう。

最後に

アフターバーン効果を活かせば、短時間のトレーニングでも効率よく脂肪を燃やすことが期待できますが、効果を過信しすぎず、運動・食事・休息のバランスを保つことがカギです。適度な運動と生活習慣の改善を取り入れながら、アフターバーンのメリットをぜひ活用してみましょう!

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